北海道・稚内駅から抜海駅まで歩いたら非日常な景色で感動した!
2021/8/15/
ここは北海道・稚内
今から特急で旭川へ向かおうとした訳なのですが、私がちょっとした勘違い※をしていて特急に乗れないと判明してしまいました。
※この旅行で使用していた切符が普通列車のみ乗れる北海道・東日本パスという切符、その切符にJR北海道が販売しているオプション券を付けると道内の特急が乗り放題になるのだが繁忙期だったため販売していなかった。
さぁ次の列車まで約5時間、あなたならどうしますか?
宗谷岬へ行きますか?それとも魚介類を食べ歩きますか?
私なら抜海駅へ歩きます。
決して気が狂ってたわけではありません、ただこの広過ぎる大地を電車の窓から眺めるだけではなく身を持って体感したかったのです。
What is “抜海駅”
抜海駅は稚内駅から二駅離れた稚内市抜海村にある駅。日本最北の無人駅であり木造の駅舎などから醸し出される雰囲気は秘境駅と呼ぶには十分過ぎる、そんな抜海駅は日本最北の秘境駅として知る人ぞ知る人気スポットなのです。
そして抜海駅への道は日本海に沿った景色がTHE 北海道な道なのでそこも見所です。
スタートは稚内駅前の交差点!時刻は13:24
ここでは旭川を結ぶ国道40号と留萌を結ぶ国道232号のそれぞれ終点起点になってます。
稚内の市街地を南下して行きます。
旭川までは248kmあるそう、東京から浜松の距離とほぼ同じなのでそれはそれは遠い。
標識に抜海の文字が現れてきました。
標識の通り右の道(以下:106号)に逸れて抜海方面へ向かいます。
こちらのすき家が右折の目印です。
106号に入って少しのところにこの標識があります。
抜海14kmという文字に興奮を覚えるのなら行ってヨシ、気怠くなるのなら立ち止まってよく考えるベシ。
挑戦者はここで腹をくくらなければなりません。
気怠くなり考えた末に脱落する者はすぐ近くに南稚内駅があるのでそちらへ。
だんだん家が少なくなっていきます。
しばらくするとなだらかな坂に突入していきます。
坂に入るといよいよ家は見当たらなくなりこのような緑に囲まれた道になります。
ここに限らず道内で怖いのは熊です。
実は体力がどうこうよりも熊に一番怯えていました。
さらに進むと水平線が見えてきました、頂上です。
ここからが私が待っていた絶景のスポットの区間に入ります。
海が見下ろせる!
振り向くとちょっと高原ぽいです。
パーキングエリアがあったので少し立ち止まってみました。
この地点で全体の1/3くらい
まだまだ半分以上あるので長居せず歩きます。
坂を下り終えたところ。
左に行くと道道254号線
254号線は標識には書いていないですがノシャップ岬の方へ行くそう。
はい、きました!この景色ですこの景色!
もうこのだだっ広い永遠と続く道!
まさしく北海道!!
抜海までは9kmあるそう、天塩の61kmがあまり遠く感じないのが北海道って感じがします。
稚咲内って稚内のパチモンみたい。
果たしてここを歩く人っていうのはどれほど存在するのでしょうか?
この道路の境界を示す矢印のポールも北海道ならでは
海側の砂丘林とサロベツ原野は利尻礼文サロベツ国立公園の一部として指定されています。
奥に見えるのがサロベツ原野
左側もサロベツ原野?
そうこうしているうちに残り4kmのところまで来ました。
次の列車までまだ時間はあるのでゆっくりと行きます。
こういう道をのんびりと歩くっていうのはとても気持ちいい....
非日常を味わいたいって人はマジでおすすめです!
富士見橋ってすごく本州っぽい名前、おそらく利尻富士が見えるのでしょう
遠くに町が見えます、詳しくことはわかりませんが抜海漁港などがあるそう。
ようやく分かれ道....
長かった106号線に別れを告げて道道510号線に入ります。
510号線から見た標識
海沿いの景色が消えただけで基本は変わらない。
しばらく歩くといよいよ抜海駅が見えて来ました。
出発から約4時間の17:35、抜海駅に到着です!
看板の文字は貝殻が使われているそう。
ホームからの景色
夕陽の当たり具合がめっちゃいい....
1998っていうのが歴史を感じさせます。
誰も居ないのが秘境感をより一層感じさせます。
やって来た名寄行きに乗って帰路に着きます...
皆さんもたまにはこんな事をしてみては...?
ふりかえり
冒頭にもある通りこちらは昨年8月に行きました。1年近く経った今でもあの景色を鮮明に覚えており、夏が近づくにつれあの景色が恋しくなる自分が居ます。
ところで抜海駅は以前から廃止の話が出ていてつい先日具体的に廃止の話が出ました、抜海の景色を見れなくなるのもそう遠くはありません。今年の夏の旅行の選択肢に稚内・抜海を入れてみるはいかがでしょうか?
最後になりますが道中自販機はないので市街地で飲み物を確保しておきましょう(^^)
それでは。